ALBEDO

独自のトランスミッションライン技術に基づいた音楽性豊かなイタリアンスピーカー

 

 

 

History

ALBEDOの始まりは90年代に創設者の1人であるMassimo Costa氏がローマ大学の物理学教授と協同でトランスミッションラインの研究を始めた事に遡ります。当時既に主流となっていた密閉型スピーカの低域部の音量感不足またバスレフ型スピーカにおける低域の表現力不足といった問題点に対し解決策としてトランスミッションラインに着目しました。
トランスミッションラインは他の方式に比べ設計が桁違いに難しく、また単純なシステムでは逆に有害な高調波成分が発生してしまい音質に悪影響を与える為その難易度と高額な製造コストにより今日もこの方式を採用するスピーカーメーカは稀です。

ALBEDOはトランスミッションライン設計の為に自社開発の解析ソフトを使用しトランスミッションラインならではの低域量感を実現すると共に、有益な高調波成分のみを残し有害な成分を取り除く技術もこの解析ソフトにより実現しました。ヘルムホラインと呼ばれるALBEDO独自のこの技術により、これまでのスピーカよりも更に豊な音楽表現力を提供する事を可能としました。

 

 

Technology

ALBEDO独自開発のトランスミッションラインシステム

限られたスピーカエンクロージャ容積の中でより低音域での特性と再生の改善に有効なトランスミッションライン。
その特長は低域のレンジ拡張と制動、そして低歪みが挙げられます。しかし、その設計は他の方式と比べ非常に難しく、現在多くのスピーカーメーカーがバスレフもしくは密閉型を採用しています。
ALBEDOは長年のトランスミッションライン研究の末に解析ソフトすらも自社開発し、内部の吸音材の影響もシミュレートできる非常に高度な解析理論を構築しました。
高度技術により設計されたトランスミッションラインは、従来の方式に比べより良いタイムレスポンス、ポートノイズの除去、低域成分に加味されるハーモニクス成分のコントロールが可能となり、より高い音楽表現力を発揮します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

HELMHOLINEシステム

トランスミッションラインの低域増幅はバスレフの様にシンプルではなく、より高域の成分も含んでいます。

青線:一般的なトランスミッションラインの低域特性
赤線:Helmholineシステムの低域特性

これらの高域成分は非常に有効なものもありますが、同時に有害な奇数次高調波等も含んでいる為、ALBEDOは全てのスピーカにおいてヘルムホルツレゾネータによる有害高調波の除去を行っています。
更にALBEDO独自の解析ソフトにより算出された吸音特性を有した吸音材を内部に使用する事により、必要なハーモニクス成分のみを生かす事が可能となり低音楽器の表現力が格段に向上しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ultra-Stiff Mechanical Coupling

スピーカーに供給される電気エネルギーは全てが音響エネルギーに変換されなければなりませんが、多くの場合そのエネルギーの一部が躯体の振動等により空間もしくはスピーカドライバへ帰還します。
振動エネルギーが空間へ放射された場合、それはノイズとなってしまい、非干渉性エネルギーとしてドライバーへ帰還した場合、それはドライバの正確な振動を妨げ、歪みの原因ともなります。
これらを抑止する為にはドライバとキャビネットの完全なカプリングやキャビネット固有の共振モードのキャンセレーションが必要であり、ALBEDOの全てのスピーカーにおいて下記の4つの技術でこれらを実現しています。
● 躯体を貫通する鉄製ダンピングバー
● 重量級のスピーカーベースと高強度のスパイク
● 加圧加工された特殊キャビネット
● 強固な専用エンクロージャに設置された低移動質量のセラミックドライバー

 

 

DSDシステム

各ドライバから放射された音波はスピーカエンクロージャを伝いエンクロージャの角部において回折現象を起こし、直接波と干渉を起こし音質の悪化を招きます。

赤線:キャビネット回折現象が発生したツイータ周波数特性
緑線:同様のツイータにDSDシステムを組合せた周波数特性

ツイータ部といった高音域でその現象が顕著となる為、ALBEDOでは独自のDSDシステムを採用しています(Alectaに搭載)。ツイータ周囲に小さな開口部を幾つも設け、その中に特殊な吸音材を充填する事により、特定の周波数で音波が熱に変換され、回折現象による音質への悪影響を無くしました。
Acclara、Atesiaはツイータ周囲の表面素材並びに形状を工夫する事により、回折現象を抑制しています。