FLS8はFLSシリーズの頂点に立つモノラルパワーアンプです。
純A級動作のハイスピード・広帯域ゲインステージ
ゲインステージは純A級バイアス動作のAUDIA独自のカレントフィードバック回路を使用。
中でもカレントミラーの出力側は直接ダブルエミッタフォロワーステージに接続されており、160V/μSという高いスルーレートを実現しています。更に、ゲインステージ基盤はアルミ製エンクロージャに格納されており、動作時温度を一定に維持。また、内部はエポキシ樹脂を充填し、振動から徹底的に保護。
また、FLS8は0.3Hz~600kHz(1W rms -3dB)と非常に広帯域かつ安定した動作を実現した回路構成となっており、AUDIAの特長であるハイスピード・広帯域の哲学をしっかりと受け継いでいます。
強力なドライブ・出力ステージ
ドライブステージおよび出力ステージはFLS8専用に最適化されたMOS-FET(電界効果トランジスタ)とバイポーラのコンビネーションで構成。
出力ステージにはAB級動作の独自回路を搭載。更に2000VAのトロイダルトランスが使用され、エポキシ樹脂が充填された二重の電磁シールドケースに収納。
スピーカに対する優れた定電圧駆動能力とドライブ力の実現に貢献しています。
AUDIA伝統の強力電源供給
FLS8のメイン供給電源は16個の6,800μF63V超低インピーダンスコンデンサを使用し、更に各チャネルの入力段・カレントフィードバック回路に合計4個の独立電源が装備されています。更にロジックボードと保護回路専用に15VAのトロイダルトランスを使用し、音声信号経路を完全に電源を分けています。
その他の様々な技術と機能
● L/Rチャネル完全ディスクリートバランス回路搭載。
● ボディはスイス製の高級アルミキャストを使用。CNC加工後にシャーシを手作業で研磨し、その後に最終表面加工を実施。美しい外観を実現。
● 音質劣化に繋がる為、電源部の出力段にはヒューズを一切使用せず、マイクロプロセッサで電流測定を行い電磁スイッチで制御。
● ゲインステージの電源供給は独自の超低ノイズ技術が採用され、超高速整流器や超低インピーダンスコンデンサを使用。
● 内部基盤は全て2mm厚のPCB基盤を使用しパターン部の銅材は一般的な厚みの約4倍に相当する130μ厚を使用。電子の流れを可能な限りスムーズにし高音質を維持。
● デュアルスピーカ端子搭載でバイワイヤ接続が可能。
● バイアンプ駆動対応XLR出力端子搭載。
仕様
定格出力(チャネル当り)Wrms: 8/4/2 ohm 400/800/1500 (1500Wは電流リミット非動作にて測定)
ゲイン: 29 dB
入力感度: 1.65 Vrms
周波数特性: (1W rms -3dB) 0.3 Hz ~0.6MHz
スルーレート: > 160 V/μS
THD: < 0,05 %
S/N比: 110 dB
入力インピーダンス(アンバランス): 7.5 Kohm
入力インピーダンス(バランス): 7.5 Kohm
ダンピングファクター (on 8 ohm) : > 200
電源: 100VAC 50/60Hz
スタンバイ時消費電力: 1W以下
定格消費電力: 170W
消費電力 (200Wrms・8Ω負荷・両チャネル駆動時): 840W
トリガー電圧: 5~12VDC
カラー:シルバーまたはブラック
寸法・重量: 450x180x440mm (wxhxd) – 34 Kg
輸送時寸法・重量: 575x310x545mm (wxhxd) – 45 Kg