音がお洒落なプリメインアンプです
店頭デモ機としてAUDIA FL3SとAudel Nika mk2を導入されたオタイオーディオ店長の長橋様にお話を伺いました
Q: 今回オタイオーディオ様はAudel Nika mk2を導入されましたが、導入された理由をお教えいただけますか?
A: まず唯一無二という感じがしたというのが率直な理由ですね。独自技術を駆使したキャビネットの内部構造であったり、またそれを全て自社工場で行っているところがまず気に入って、またデザイン性も高くてお客様のご自宅に設置した際のイメージが非常につきやすかったというのもポイントです。
Q: Audelのスピーカーの良さはどの辺りにあるとお考えですか?
A: コンパクトながら存在感があって、スケール感のある音です。実際お客様も既にご視聴頂いているのですが、皆様正直驚かれますね。Nika mk2は非常にコンパクトなスピーカーですので店頭では他のトールボーイ型スピーカーの上に乗せて実演しているのですが、トールボーイが鳴っていると思われる方も多いです。
Q: オタイオーディオ様としてはこのNika mk2をどの様な機材と組み合わせてお客様にご提案していらっしゃいますか?
A: Nika mk2の価格がペアで13万円(税抜)ですので、プライスゾーン的にはアンプ等も同じ10万円台で考えています。この価格帯で国産・海外問わず色々と組み合わせていますが、Nika mk2の音がどちらかというと優しいので、逆にインパクトのあるアンプの方が組み合わせとしてはバランスが良いのでは?と思っています。価格を無視した理想で言えばAUDIAのFL3Sプリメインアンプで、やはりあの2社の組み合わせは非常に良いですね。
Q: Nika mk2ですとお客様の層はどの様な方が多いですか?
A: 割と女性のお客様が気に入られる方が多いですね。お店にはご夫婦でいらっしゃるかも多く、その中で奥様がNika mk2のデザインをまず気に入られるケースが多いです。Nika mk2はサイズ・デザイン・音質全てにおいてご家族で音楽を聴くリビングに置くスピーカーとしての提案ができますので、そういったファミリー層にお勧めをしていきたいと思っています。あとは本格的なオーディオをやられているお客様のベッドルーム用のサブシステムといった用途にも最適ですし、最近の若いお客様はあまり大きな音で音楽を聴かない方もいらっしゃいますので、そういった方がデスクトップオーディオを組む際のスピーカー候補としてもよいかと思います。
Q: これまで店頭でデモをされてきて、「こういう音楽の鳴り方が意外に良かった」といったご感想はありますか?
A: そうですね。Audelは空間表現力やセパレーションがいいので、例えば若干民族系の楽曲とか、パーカッションの弾く様な音が入っている曲ですとすごく気持ちよく鳴ってくれる気がしますね。他にはボーカルも人の声自体にリアリティがあって聞きやすいですね。
Q: Audelは今後どういったお客様にお勧めしたいですか?
A: まずはオーディオファイルとは少し違うカテゴリーの方にお勧めしたいですね。具体的には「ちょっといいオーディオでいい音楽を聴きたいな」とお考えの方には是非まずAudelを勧めたいと思います。Audelの良いところはシビアなセッティングをしなくてもちゃんと鳴ってくれる所なので、そういうところもオーディオファイル以外にお勧めできる一つの理由です。
Q: AUDIAとAudelの組み合わせについて少し詳しく伺いたいのですが、音の印象としてはいかがですか?
A: 悔しいですがイタリア人独特の音楽表現力があるというか、音がお洒落ですよね。情熱的で芸術性も高くて、国産の製品とは違う遊び心が音に表れていると思います。
先ほど述べた通りNika mk2は価格的にAUDIAは高くなってしまうのですが、Sonika mk2以上は絶対にAUDIAはお勧めな組み合わせだと思います。
Q: 今回Audelと同時に店頭導入されたAUDIAのFL3Sについてもうかがいたいと思いますが、こちらも導入を決められた理由や導入されての印象はいかがですか?
A: FL3Sに関してはまず店頭にあるFranco Serblinを上手く鳴らせるアンプを探していて、それで導入しました。この組み合わせの印象は予想通りバッチリで、イタリアのスピーカーが響きとか聴きやすさが重視されているものが多いので、もたついているアンプを使ってしまうとその良さが引き立たないんですね。AUDIAのアンプはそういったスピーカーの良さを引き出してくれる力強さがありますね。私の中ではベストな組み合わせだと思っています。AUDIAはこの力強さがフラッグシップのStrumentoシリーズからエントリー機種のFL3Sまで一貫してあるのがいいですね。
Q: AUDIAのFL3Sの特徴はどの様に捉えられていますか?
A: ボーカルのリアリティや抑揚の表現が凄くよく出るので、音の実在感があるのが一番大きなFL3Sの特徴かと思います。大体そういうアンプは音が平面的になる傾向があるのですが、FL3Sはそんな中で空間表現であったり音場表現がしっかりとできていて、凄くバランスのいいアンプだと感じました。
FL3Sの話からはちょっと外れてしまいますが、先日FLS1プリアンプとFLS4パワーアンプをご購入されたお客様がAccordoをお持ちなのですが、やはりAUDIAのプリ・パワーとの組み合わせは最高でした。特にイタリア同士の相性はいいのかと思います。
Q: 店頭導入されてから様々なスピーカーにFL3S試されたと思いますが、どういったスピーカーユーザーにFL3Sをお勧めしたいですか?
A: モニター系でもしっかりとアンプの色を出してくれるので、AUDIAの音を楽しむという意味ではモニター系のスピーカーにもお勧めですし、B&WやYG Acoustic、TADとったアンプの特性を敏感に表現してくれるスピーカーを組み合わせると楽しいですね。
Q: 最後にオタイオーディオ様からお客様に対してAudelとAUDIAについて何かメッセージはございますか?
A: まずAudelは音質・見た目どちらも非常にいいと思いますので、音だけじゃなく見た目も拘るという方に是非見て聴いて頂きたいですね。ラインアップも豊富なので、幅広い方にお試し頂きたいです。
AUDIAは日本に再登場してまだ数年ですので、認知度はこれからといったところだと思いますが、音を聴いていただければまずこれが第一候補に挙がる位の説得力をもったアンプメーカーだと思います。ですのでまずは一度お店でAUDIAの音楽をご体感頂きたいですね。
また、Audel + AUDIA以外の組み合わせも色々視聴できるのはオーディオ専門店ならではだと思います。最近弊社ではイタリアのブランドを取り入れる機会が偶然増えているのですが、是非このタイミングでイタリアの風を感じにご来店頂きたいと思います。