TEDESKAモノラルカートリッジはムービングコイル(MC)設計です。
一般的にMCカートリッジは電磁誘導の物理的原理として、運動エネルギーは電気エネルギーに変換されます。磁界強度を上げ高出力電圧を得る為に、コイルは磁力線を誘導し集中させる高い透磁率の磁性体コアに巻かれています。
しかしながら、磁性体コアの使用にはいくつかの欠点が伴います。誘起された交流電圧は、コア内部の渦電流に加えてヒステリシス効果の発生によるエネルギー損失を引き起こします。また、磁性体コアは高密度のためにかなり重くなる事で、発電部の可動部品のイナーシャを増加させます。レコード溝をトラッキングする際に生成される加速度は、このスタイラスの動きに対して反作用するイナーシャの影響で正確なトラッキングが難しくなります。この力の度合いは、イナーシャおよび周波数と共に増加する加速度そのものに依存します。以上の全ての要素は再生音質に悪影響を及ぼします。
TEDESKA DT101シリーズのモノラルカートリッジには、非常に軽量な非磁性絶縁体にコイル巻かれています。空芯コイルと呼ばれるこの方式は、磁性体コアの問題点を解決します。最新技術の素材を効果的に使い磁性体コアをなくす事により全ての可動部品の軽量設計が可能となり、イナーシャの大幅な低減を実現しました。その結果、特に高周波数域においての高いダイナミッレンジと低歪みが特長でハイスピードでバランスの取れたモノラルカートリッジが実現しました。
ラインアップ
DT101u
ボディ: トーンウッド(ハードウッド)、アルミニウム、真鍮
型式: 空芯型ムービングコイル(MC)
内部配線: 純銅線
マグネット: サマリウムコバルト磁石
出力電圧: 0.4mV±2dB 1kHz/5cm/sec
再生周波数帯域: 20Hz~20kHz
インピーダンス: 18Ω
本体重量: 約10g
適正針圧: 2.2~3 (2.5g推奨)
コンプライアンス: 6 x 10-6/dyne@10Hz
標準価格:¥594,000(税込)
DT101k
ボディ: トーンウッド(ハードウッド)、アルミニウム、真鍮
型式: 空芯型ムービングコイル(MC)
内部配線: 純銅線
マグネット: サマリウムコバルト磁石
出力電圧: 0.4mV±2dB 1kHz/5cm/sec
再生周波数帯域: 20Hz~20kHz
インピーダンス: 18Ω
本体重量: 約22g
適正針圧: 2.2~3 (2.5g推奨)
コンプライアンス: 6 x 10-6/dyne@10Hz
SPU-Aと互換性
DT101L
ボディ: トーンウッド(ハードウッド)、アルミニウム、真鍮
型式: 空芯型ムービングコイル(MC)
内部配線: 純銅線
マグネット: サマリウムコバルト磁石
出力電圧: 0.4mV±2dB 1kHz/5cm/sec
再生周波数帯域: 20Hz~20kHz
インピーダンス: 18Ω
本体重量: 約24g
適正針圧: 2.2~3 (2.5g推奨)
コンプライアンス: 6 x 10-6/dyne@10Hz
SPU-Gと互換性
備考:
TEDESKAモノラルカートリッジはモノラルカッティングヘッドで製作されたレコードのみ対応しています。ステレオカッティングヘッドで製作されたモノラルレコードには対応していません。