レーザガイド式
リニアモータドライブ・タンジェンシャルトーンアーム
Reedのアーム製作の技術の集大成とも言える画期的なアームが登場しました。
Vidmantas Triukas氏がこれまで発明したアームの中でもターレスの原理を基に、アームの位置と動きをレーザー光とその専用の受光部によって制御、駆動する革新的なタンジェンャルトーンアームです。
ターレスの定理に基づいた革新的再生メカニズム
三角形の外接円の中心が三角形上にある場合、その三角形は直角三角形であり直径に対する円周角は、直角である
右がこの原理を忠実に再現するReed5Tの原理図です。
● P1, O1, P3:ターレスの半円
● 角P1-A1-P3, P1-A2-P3, P1-A3-P3は、それぞれ90°
● A1B1=A2B2=A3B3部がトーンアーム部となる
● B:トーンアームの支点
● P2:B1, B2, B3(トーンアームの回転軸)によって描かれる円の中心
● P3:リニアセンサーアレー
● BP3:レーザ光軸
Reed5Tのアームは、常に音溝と針先の接点を通る音溝の半径に対して垂直(90°)となる様にアームの支点部分を独自のリニアモーターで超高精度調整します。
アームのタンジェンシャル動作をレーザとリニアモータで制御
Reed 5Tは、ターレスの定理動作に沿った制御をレーザ光とリニアモータドライブによる超精密制御にて行っています。
アームに設置されたレーザ光がアームボディ後部の受光センサ部に当り、それをリアルタイムで検出しアーム位置の補正をリニアモータにて行う事により、ピボット式アームながらもトラッキングエラー+/-0.005°という驚異的な性能を実現しました。
また、リニアモータ駆動によりモータの振動は一切無く、音質に影響を与える事がありません。
一般的なピボット式アームとの違い
● 慣性モーメントが少ない
● アンチスケート機構が不要
● 最大トラッキングエラーが+/-0.005°以内
(一般的なアームは通常+/-1.5°程度)
一般的なリニアトラッキングアームとの違い
● 慣性モーメントが数倍少ない
● 大掛かりな機器(コンプレッサ等)が不要でノイズ元が無い
● コンパクトデザイン
● 垂直、水平実行質量が近似
容易なアーム部交換。様々な素材の音を楽しむ事が可能
Reed 5Tは、LEMOコネクタが標準装備となっており、これまで装備していたペルナンブッコ材の他にWenge, Cocobolo, Macassar Ebonyの3つのアーム素材を新たに選択する事ができ、アーム素材による音の違いをお楽しみ頂けます。
さらに、SMEヘッドシェル用のアダプタが付いた交換用アームも登場し、より多くのカートリッジに対応できるようになりました。
電源供給はバッテリー駆動のDC12V
殆どのAC電源はノイズが多く含まれており、その除去は困難です。
Reed 5Tは安定的な電源供給と徹底的なノイズ遮断の為、ガルバニック絶縁式NiMhバッテリー電源を採用しました。
Reed 5T 仕様
アーム取り付寸法 (mm): 251
トラッキングエラー(°): +/-0.005
有効質量(g): 10-16(アーム素材による)
適合カートリッジ重量(g): 5.5~19.5(カスタムで4~30gも可能)
高さ調整幅 (mm): 28~48高のプラッタとコンパチブル
高さ調整精度(mm/m): +/-1
VTA調整精度(mm): +/-0.2
アジマス調整(°): +/-8
トラクション: セクショナルリニアトルクモータ
電源供給: DC12V (Reedバッテリー電源モジュール使用)
出力端子: RCAまたはDIN端子
色: シーシェルホワイト、ブラック、マットゴールド
※仕様は予告無く変更する場合があります